昆虫館の中に、こんなにも美しい世界が広がっているとは。
伊丹市昆虫館へ行ってきた
兵庫県伊丹市にある「伊丹市昆虫館」へ行ってきた。
昆虫館を訪れようと思ったのは、単純に近場にあったからだ。わたしは虫が苦手なわけではないが、特に好きというわけでもない。どんな展示がされているのだろうという興味はあったものの、昆虫にそれほど関心のないわたしでも楽しめるのか、少し心配だった。

車は昆陽池公園駐車場に停めた。昆虫館まではのんびり歩いて10分弱。少し距離はあるが、木々に囲まれた公園の中を歩くのは気持ちが良い。

入場料は大人400円。さっそく館内へ入ってみる。
迫力満点の巨大模型と、多彩な昆虫展示
入場してすぐに出迎えてくれたのは、大きな昆虫の模型たちだ。


中でも印象に残ったのは、特大サイズのハチの模型。ゆっくりと動くその姿は、まるで本物のハチがそのまま巨大化したかのようで、少し怖いくらいの迫力があった。
細部まで丁寧に作り込まれていて、思わず近づいてじっくりと観察してしまった。普段、ハチをここまでまじまじと見る機会はないので、なかなか興味深い体験だった。
館内では、さまざまな昆虫が飼育されている。

カブトムシのような身近でかっこいい昆虫から、驚くほど大きなナナフシのように、普段はなかなか目にする機会のない昆虫まで。実に多彩な生き物を観察することができた。

生きた昆虫だけでなく、標本も数多く展示されている。実際に動いている姿を観察するのと、標本を通して体の細部までじっくり眺めるのとでは、また違った面白さがある。
学芸員さんたちの「推し昆虫」を紹介するスペースもあった。展示の随所から昆虫への愛情が感じられ、昆虫に詳しくないわたしでも楽しく見て回ることができた。
ほかにも、訪問時にはミツバチを特集したコーナーや学習室などがあり、展示内容はかなり充実していた。
館内には子ども連れの家族が多かったが、昆虫に興味のあるお子さんなら、一日中楽しめるのではないだろうか。
楽園のようなチョウ温室
今回、わたしが最も気に入ったのはチョウ温室だ。
温室に足を踏み入れた瞬間、まるで楽園のようだと思った。

広々とした温室にはたくさんの植物が植えられ、色とりどりの花が咲き乱れている。その中を無数のチョウがひらひらと舞う光景は、なんとも幻想的だった。
チョウの種類もさまざまだ。


名前はわからないけれど、黒くてかっこいいもの、鮮やかな色が美しいものなど、見ていて飽きることがない。

意外だったのは、チョウがあまり人を避けないことだ。すぐ近くまで飛んできたり、花の蜜を吸っているところをじっくり観察しても逃げなかったり。普段はなかなかできないほど間近で、チョウたちの姿を楽しむことができた。
温室の中には穏やかな時間が流れているようだった。

花を眺めたり、チョウを目で追いかけたりしながら、ゆっくりと歩く。もしベンチがあったら、腰を下ろしていつまでも過ごしてしまいそうな、居心地の良い空間だった。
ちなみに、温室とはいえ思っていたほど暑くはなかった。訪れた日は長袖に羽織ものという服装だったが、ちょうどよく感じられた。

美しいチョウたちが舞う中を歩くという、なんとも贅沢で貴重な体験ができた。
展望台から日本列島は見えるか
館内をひととおり見て回ったあと、最後に4階の展望台へ登ってみた。

伊丹市昆虫館は、昆陽池公園という大きな公園の中にある施設だ。この公園の池には、日本地図の形をした島が浮かんでいる。

せっかくなら展望台から日本列島を眺めてみたいと思ったのだが、残念ながら高さが足りず、全体の形を確認することはできなかった。

ちなみに、この昆陽池公園の日本地図については、わたしが普段からよく観ている「刺身タンポポ」さんのYouTube動画でも特集されている。
とてもおもしろい動画なので、興味のある方はぜひご覧いただきたい。
昆陽池公園の散策も楽しい
昆虫館を出たあとは、行きとは反対の道を通って駐車場へ戻ることにした。
昆陽池公園は木々が生い茂る自然豊かな公園で、散歩道もきれいに整備されている。

池には鯉や亀、さまざまな鳥の姿が見られた。

バードウォッチングができるような桟橋も備えられていて、水辺の生き物を観察するのも楽しそうだ。
駐車場から昆虫館までは少し距離があるものの、自然の中をのんびり歩く時間も心地よかった。
公園全体に手入れが行き届いていて、昆虫館を訪れるだけでなく、散策そのものも楽しめる場所だった。
アクセス・駐車場
先述した通り、駐車場は「昆陽池公園駐車場」がある。Googleマップで確認してから訪れることをおすすめする。
料金は最初の1時間は200円、その後30分ごとに100円。
おわりに
昆虫にそれほど興味のなかったわたしだが、伊丹市昆虫館は予想以上に楽しめる施設だった。
迫力のある巨大模型や多彩な昆虫展示、学芸員さんたちの昆虫愛が感じられる展示など、見どころがたくさんある。訪れる前よりも、昆虫という生き物に興味が湧いたように思う。
中でも、楽園のようなチョウ温室は特に印象深かった。美しい花々の間を無数のチョウが舞う光景は、今でも鮮明に思い出せる。
昆陽池公園の散策も含めて、充実したお出かけになった。
昆虫好きな人はもちろん、わたしのようにそれほど詳しくない人にも、ぜひ訪れてみてほしい場所である。