能率手帳には通常版と小型版の2種類があり、どちらを選ぶべきかはなかなか悩ましい問題だ。
能率手帳には2種類のサイズがある

能率手帳には、通常版と小型版の2種類が用意されている。
わたしが初めて能率手帳を購入したのは2020年のこと。当時もサイズ選びにはずいぶん迷った記憶がある。
小さな手帳には、小さな手帳ならではの魅力がある。一方で、せっかくなら広々とした紙面にのびのび書きたいという気持ちも捨てがたい。
この数年の間に、わたしは通常版と小型版の両方を使ってきた。実際に使ってみると、数字だけではわからない違いが見えてくる。
今回は、手元にある2冊を比べながら、それぞれの特徴とサイズ選びについて考えてみたい。
※今回比較するのは能率手帳の普及版だが、ゴールドも基本的なサイズは同じである。
通常版|小さすぎず、大きすぎない

通常版のサイズは、144×95×11mm。
公式ショップでは「縦長サイズ」と表記されている。
能率手帳の通常版は、発売当時の官製ハガキが収まるように設計されたそうだ。現在はハガキのサイズが変わり、ハガキの方が大きくなってしまったが、この独特なサイズにはそんな由来がある。
A6(文庫)サイズよりも一回り小さく、一般的な手帳と比べてもコンパクト。それでいて、ある程度の筆記スペースが確保されている。

似たサイズのノートとしては、モレスキンのポケットサイズが挙げられる。写真の通り、ほとんどぴったり同じ大きさだ。
わたしにとって通常版の魅力は、コンパクトさと書きやすさのバランスにある。
小さな手帳を使いたい。でも、書く場所が狭すぎるのは困る。そんな気持ちに応えてくれるサイズだと思う。
小型版|手のひらに収まる小さな手帳

小型版のサイズは、130×85×11mm。
公式ショップでも、そのまま「小型サイズ」と呼ばれている。
通常版よりもさらに一回り小さく、手のひらにすっぽり収まる大きさだ。
片手でもらくらく持てるので、携帯性は抜群。小さなカバンにも収まりやすく、どこへでも気軽に持ち運べる。

大きさはパスポートとほぼ同じ。トラベラーズノートのパスポートサイズなどと併用する場合にも、サイズを揃えられるのが嬉しい。
わたしが2020年に初めて能率手帳ゴールドを購入したとき、小型版を選んだ理由もこのコンパクトさにあった。
当時、SNSでトラベラーズノートに能率手帳を挟んで使っている方を見かけた。その使い方が素敵で、わたしも真似してみたくなったのだ。
ところが、実際に挟んでみると思いのほか書きにくい。結局、すぐに取り外して単独で使うことになった。
当初思い描いていた使い方とは違ってしまったものの、小型版そのものは気に入っていた。
手帳は毎日使うものだからこそ、持ち運びやすさは意外と大切な要素である。
2つのサイズを並べて比較してみる
実際に2冊を並べてみると、小型版が通常版よりも一回り小さいことがよくわかる。
| 通常版 | 小型版 | |
|---|---|---|
| 縦 | 144mm | 130mm |
| 横 | 95mm | 85mm |
| 厚さ | 11mm | 11mm |
縦の差は14mm、横の差は10mm。
数字だけを見ると、それほど大きな違いではないように感じるかもしれない。しかし、小さな手帳にとって、このわずかな差はなかなか大きい。
ちなみに、紙面のレイアウトはどちらも同じ。通常版の中身をそのまま縮小したものが小型版だと考えればわかりやすい。
つまり、違いは純粋に大きさだけである。
ただし、この大きさの違いは、実際に文字を書くときの使い心地にも影響する。
小型版はコンパクトな反面、どうしても記入欄が小さくなる。わたしはもともと字が小さい方なので、それでも十分に書けていたが、年々「もう少しスペースがあったらいいのに」と思うことが増えてきた。
一方、通常版は1日分の記入スペースに余裕がある。文字を少し大きく書けるだけでなく、記録できる内容も増える。
携帯性については小型版に軍配が上がるものの、通常版も文庫本より一回り小さく、十分に持ち運びやすい。
書くスペースを少しでも広く確保したいなら通常版。携帯性を重視するなら小型版。
どちらを選ぶかは、手帳をどのように使いたいかによって変わってくる。
両方使ってみて、どちらがよかったか

わたしはこれまで、通常版と小型版の両方を使ってきた。
2020年から何年もの間、小型版を愛用していたのだが、今年(2026年)から通常版に切り替えた。
小型版の魅力は、なんといってもそのコンパクトさだ。手のひらに収まる小さな手帳は、持ち運びやすいだけでなく、その佇まい自体にも魅力がある。
ただ、長く使っているうちに、もう少し大きな字でのびのびと書きたいと思うようになった。
わたしは能率手帳に、日々の行動記録を書いている。何時に何をしたのか、その日の行動を時系列で残していく使い方だ。
もともと紙面が広い手帳ではないので、何でもかんでも書き込むわけにはいかない。予定やタスクは別の手帳で管理し、能率手帳は記録専用にすることで、うまく運用できるようになった。
小型版でも必要なことは十分に書ける。しかし、限られたスペースに小さな字で書き込むよりも、少し余裕のある紙面を使いたくなったのだ。
実際に通常版に切り替えてみると、期待していたとおり書きやすくなった。
1日分のスペースが広くなったことで、以前よりも細かく行動を記録できるようになった。また、後から読み返すときにも文字が見やすい。
通常版を選んだ理由はもうひとつある。
一緒に使っているモレスキンのポケットサイズと、ほぼ同じ大きさであることだ。
能率手帳には行動記録を書き、モレスキンには能率手帳に書ききれない日々のメモを残している。写真やチケットなどの紙ものを貼るのも、モレスキンの役割だ。
2冊を並べたときの収まりがよく、セットで持ち歩くにもちょうどいい。
同じくらいの大きさの手帳とノートに、日々のことがぎゅっとまとまっている。この組み合わせが、今のところとても気に入っている。
通常版も手帳としては十分にコンパクトなので、携帯性が大きく損なわれるわけではない。実際、サイズを変えたことで持ち運びに困ることもほとんどなかった。
小型版の小ささは今でも魅力的だと思う。それでも、現在のわたしには通常版の方がしっくりきている。
一度この大きさに慣れてしまうと、もう小型版には戻らない気がしている。
おわりに
能率手帳の通常版と小型版は、レイアウトこそ同じだが、使い勝手にはそれぞれ違った魅力がある。
何年も小型版を使ってきたわたしだが、今年から通常版に切り替えた。もう少し大きな字で書きたいという気持ちと、一緒に使うモレスキンとの相性が決め手になった。
実際に使ってみると、書きやすさだけでなく、後から読み返すときの見やすさも気に入っている。
小型版のコンパクトさも捨てがたいが、今は通常版のほどよい余裕がちょうどいい。
手帳に求めるものは、使い続けるうちに少しずつ変わっていく。
今の自分に合ったサイズを選ぶことが、長く楽しく使い続けるための秘訣なのかもしれない。