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手帳会議はいつも思わぬ方向へ|考え抜いた2日間
手帳が好きだ。手帳について考えることも好きだ。
どの手帳を使おうか、何を書こうか、どうすればもっと使いやすくなるだろうか。そんなことを考えていると、あっという間に時間が過ぎてしまう。
先日も、手帳の使い方について考え始めたら止まらなくなってしまった。夫に相談したり、ChatGPTを相手にあれこれ考えたり。結局、2日間にわたる長い手帳会議になった。
最初は、ほぼ日手帳カズンと能率手帳ゴールドのどちらを使うか、という話だった。それがいつの間にか、そもそも自分は何のために手帳を書いているのか、というところまで話が広がっていった。
今回は、そんな手帳会議の一部始終を記録しておこうと思う。
ほぼ日手帳カズンか、能率手帳ゴールドか
そもそもの始まりは、手帳を一冊にまとめたいと思ったことだった。
候補は、ほぼ日手帳カズンと能率手帳ゴールド。どちらも好きな手帳だが、それぞれに長所と短所がある。
ほぼ日手帳カズンはA5サイズの大きな手帳で、1日1ページのほか、週間バーチカルや月間カレンダーも備えている。現在使っているのはこちら。
何より魅力的なのは、たっぷり書けることだ。日々の行動記録も、その日に考えたことも、読書の感想も、写真も。いろいろなものを一冊に詰め込める。
ただ、たくさん書けるということは、たくさん書かなければならないような気持ちにもなる。
もちろん、毎日すべてのスペースを埋める必要はない。それは頭ではわかっている。それでも、真っ白なページが続くと、どうしても気になってしまうのだ。
一方、能率手帳ゴールドはコンパクトな手帳。小さくて取り回しがよく、気が向いたときにさっと取り出して書ける。手帳を身近に置いて、こまめに記録したい自分には、とても魅力的に感じられた。
しかし、こちらには記入スペースの問題がある。日々の細かな出来事を残そうとすると、どうしても書く場所が足りなくなりそうなのだ。
たくさん書けるけれど、空白が気になるカズン。気軽に書けるけれど、スペースが足りないかもしれないゴールド。どちらにも惹かれる理由があり、どちらにも気になる点がある。
このバランスが、なかなか難しかった。
いったん、能率手帳ゴールドに決めた
いろいろ考えた末、ひとまず能率手帳ゴールドを使ってみることにした。
わたしが手帳に求めているのは、日々の記録を残すことだ。そのためには、たくさん書けることも大切だが、それ以上に、書きたいと思ったときにすぐ書けることが重要なのではないか。
そう考えると、コンパクトな能率手帳ゴールドのほうが、今の生活に合っているように思えた。
記入スペースの問題についても、工夫次第で何とかなるかもしれない。
左ページには時間軸に沿った行動記録を書き、右ページには出来事や感想を自由に書く。右ページは、必ずしも上から順番に、きれいに書く必要はない。真ん中から書き始めてもいいし、あちこちに文字を詰め込んでもいい。
足りなければ、紙を追加するという方法もある。
まずは一週間試してみよう。そう決めて、いったん手帳会議は終了した。
……はずだった。
どうしても解決できない「貼りもの問題」
能率手帳ゴールドに決めたものの、心のどこかに引っかかるものがあった。それが、写真や紙ものをどうするか、という問題だ。
わたしは、文章だけでなく、写真や紙ものも一緒に残しておきたい。
- 出かけた先で撮った写真
- 手元に残しておきたい書類
- 日々の暮らしの中で出会った小さな紙もの
そうしたものも、文章と同じくらい大切な記録だと思っている。
しかし、能率手帳ゴールドには、それらを自由に貼り付けるだけのスペースがない。もちろん、小さな写真やシールなら貼れるかもしれない。それでも、残したいものを好きなだけ貼るには、やはり無理がある。
そこで考えたのが、別にスクラップブックを用意するという方法だった。
文字による記録は能率手帳ゴールドに、写真や紙ものはスクラップブックに。そうすれば、どちらの問題も解決できるように思えた。
けれども、どうにもしっくりこない。
わたしは、日々の出来事と、そのときの気持ちと、写真や紙ものを、できるだけ同じ場所に残しておきたいのだ。
たとえば、ある日の出来事を書いたすぐ隣に、その日に撮った写真を貼りたい。病院へ行った日の記録と一緒に、血液検査の結果を残しておきたい。文字と写真を別々に整理するよりも、ひとつの流れとして残しておきたい。
どうやら、わたしにとって「一元化する」ということは、単に手帳の冊数を減らすことではなかったらしい。
日々の記録を、ひとつの場所に集めておきたい。それが本当に求めていたことなのだと気がついた。
そもそも、手帳である必要はあるのか?
ここで、ふと考えた。
そもそも、日々の記録を残すために、手帳を使う必要はあるのだろうか。
わたしが残したいのは、毎日の行動、何気ない出来事、考えたこと、読書の感想、思いついたアイデア、写真や紙もの。それならば、日付の入っていない普通のノートでもいいのではないか。
いわゆる「何でもノート」である。
何でもノートなら、決まった記入スペースがない。たくさん書きたい日は何ページでも使えるし、書くことが少ない日は数行で終わってもいい。写真を何枚も貼る日があってもいいし、読書メモだけで数ページ使ってもいい。
日付を書いて、あとは自由に記録していく。
それなら、カズンのように空白を気にする必要もなければ、ゴールドのように記入スペースの不足を心配する必要もない。
ただし、ひとつ問題がある。予定管理をどうするか、ということだ。
何でもノートには、当然ながら月間カレンダーがない。予定を確認するために別の手帳を持つのでは、結局、管理するものが増えてしまう。
そこで思いついたのが、薄いマンスリーをノートに挟む方法だった。
予定は差し込み式のマンスリーで管理し、日々の記録はノートに自由に書く。これなら、予定管理と記録の役割を分けながら、ひとつにまとめて持つことができる。
わたしが探し出したのは、ダイゴーの「isshoni.」。手帳に挟んで使うことを想定した薄型のダイアリーなので、わたしの用途にもぴったり合う。
何でもノートという選択肢が、急に現実味を帯びてきた。
ノートのサイズはA5に決定
何でもノートを使うと決めても、まだ悩むことはあった。それが、ノートのサイズだ。
小さなノートには、小さなノートの魅力がある。持ち運びやすく、気軽に開ける。能率手帳ゴールドに惹かれた理由も、まさにそこだった。
けれども、以前、小さなノートを使っていたときに困ったことがある。血液検査の結果の用紙を貼ろうとしたら、ノートのスペースが足りなかったのだ。
小さなノートでは、どうしても貼れるものの大きさが限られてしまう。今回の何でもノートでは、そうした制約をなるべくなくしたい。
そこで、A5サイズを選ぶことにした。
A5なら、文章をたっぷり書けるし、写真や紙ものも貼りやすい。多少大きなものでも、折りたためば収められるだろう。コンパクトさよりも、記録の自由度を優先した形だ。
こうして、ひとまず「A5の何でもノート+差し込みマンスリー」という組み合わせに落ち着いた。
ただ、何でもノートには、以前使ったときに感じた弱点がある。
今回は、その問題についても考えておきたい。
何でもノートの弱点をどう克服するか
実は、一冊のノートに何でも書くという方法には、以前にも挑戦したことがある。
そのときに魅力を感じたのは、「この一冊を開けば何でも書いてある」という安心感だった。
日記も、読書メモも、思いついたアイデアも、すべて同じノートに書いていく。情報をあちこちに分散させなくていいし、何を書くときにも、どのノートに書こうかと悩む必要がない。
けれども、結局は挫折してしまった。理由は、索引性の弱さにあった。
何でも時系列に書いていくと、情報がどんどん埋もれてしまうのだ。以前書いたことを読み返したくても、どこに書いたのかわからない。何でも書いてあるはずなのに、必要な情報を見つけられない。結果として、書きっぱなしになることが多かった。
そこで今回は、少し工夫をすることにした。月の初めに、その月のカレンダーを貼るのだ。
使うのは、「カスタムダイアリー」というシールタイプのマンスリー。
月が変わるたびに、新しいページにマンスリーシールを貼り、その月のトピックスを書き込んでいく。
たとえば、出かけた場所や読んだ本、印象に残った出来事など。その月に何があったのかを、カレンダーを見れば大まかに把握できるようにしたい。
こうすることで、マンスリーが月ごとの目次のような役割を果たしてくれるのではないかと目論んでいる。
もちろん、これだけで索引性の問題が完全に解決するとは限らない。それでも、何の手がかりもなくページをめくるよりは、ずっと探しやすくなるはずだ。
つまり、今回の何でもノートでは、2種類のマンスリーを使うことになる。
差し込みマンスリーは、これからの予定を管理するため。カスタムダイアリーのマンスリーシールは、過ぎた日々を振り返るため。同じ月間カレンダーでも、それぞれに違う役割を持たせることにしたのだ。
何でもノートの自由さはそのままに、あとから振り返りやすい仕組みを少しだけ加える。今度こそ、一冊のノートを最後まで使い切れたらいいなと思っている。
何でもノートを使い切るための5つのルール
何でもノートを使い始めるにあたって、自分なりのルールを5つ考えた。
- 書きたいときに、書きたいだけ書く。
- 何を書いても、何を貼ってもいい。
- 使い方を途中で変えてもいい。
- 空白も失敗も気にしない。
- 最後のページまで使い切る。
特に大切にしたいのは、3つ目と4つ目だ。
わたしはこれまで、手帳の使い方を何度も考え直してきた。使い始めるときには、こんなふうに書こう、こんなページを作ろうと、あれこれ計画を立てる。
けれども、実際に使っているうちに、もっと別の使い方をしたくなることもある。
それは決して悪いことではないはずだ。
使い方が変わってもいい。途中で書き方が変わってもいい。きれいに書けなかったページがあっても、何日も空白が続いてもいい。
大切なのは、最初に決めたルールを守り抜くことではなく、ノートを使い続けることだ。
何でもノートには、完成された美しい一冊を目指すのではなく、そのときどきの自分を自由に残していきたい。
そして、最後のページまで使い切りたい。
手帳を使いこなすことが目的ではない
2日間にわたる手帳会議は、ようやく終わった。正直、疲れた。
わたしにとって一番大切なのは、手帳の形式ではなく、日々の記録を残すことだ。それでも、できることなら同じ形式で長く続けたい。3年、5年と書き続けたノートが積み上がっていく光景を想像すると、今から楽しみになる。
とはいえ、手帳について悩むこと自体が趣味のようなものだから、また別の使い方に目移りする日が来るかもしれない。
そのとき、今回の結論に戻ってこられるだろうか。
ひとまず今は、新しい何でもノートを使い始めるのが楽しみだ。